今季 5勝目をあげて総合 186ポイントにのばし、首位を守った。
フェルスタッペン(レッドブル)は 3番グリッドからロケットスタートを決めて 1コーナーで前のノリス(マクラーレン)を抜き、2位に上がった。 14周目に早めのタイヤ交換を行ってソフトタイヤで飛ばし、マクラーレン勢が 23周目にタイヤ交換した後は先頭を走ったが、26周目に 3回目のタイヤ交換を行って 3位に後退した。
レースは 55周目にアントネッリ(メルセデス)がマシン不良によって 10コーナーのグラベルで止まり、 セーフティーカーが導入され、上位勢は一斉にピットに戻ってタイヤ交換した。
ほとんどがソフトタイヤに履き替えたが、フェルスタッペンは使えるソフトタイヤが残っておらず、ハードタイヤに履き替えた。 61周目の再開時は最終コーナーでの立ち上がりでふらつき、1コーナーでルクレール(フェラーリ)とラッセル(メルセデス)に抜かれたが、 コースをショートカットする形でラッセルの前に出て 4位を走行した。
チーム無線で「ラッセルに順位を戻すように」と指示され、64周目に道を譲るようにみせたが、車体を寄せて接触した。 その直後にラッセルを前に行かせたが、この危険行為によって 10秒ペナルティを受けた。 フェルスタッペンは 5位で完走したが、10位に降着となった。
ノリスは 2位で終えてマクラーレンは今季 3度目のワンツーフィニッシュを決めた。
ルクレールが 3位、ラッセルが 4位。
キック・ザウバーは昨年の参戦以降で最高となる 5位にヒュルケンベルグが入った。 ヒュルケンベルグの 5位はルノー時代の 2019年 9月イタリアGP以来となった。
アロンソ(アストンマーティン)は 9位に入賞して今季初ポイントを獲得した。 同僚のストロールは痛めている右手が悪化し、再手術を受けるために欠場した。
コンストラクターズ(製造者部門)は アストンマーティンとキック・ザウバーがともに 16ポイントにのばして 8位となった。 アルピーヌが 11ポイントで最下位に転落した。
角田裕毅(レッドブル)は予選で振るわずに最後尾からスタートし、 順位を上げたが、入賞を争うことはできなかった。13位に沈んだ。